またね…

誰にも…

「おはよう!!美希!!」

「わっっびっくりした〜。おはよう!!」

「えへへ」

いたずらっぽく笑う香奈。中学のころからの親友で、一緒に笑ったり泣いたりした最高の友達。

そして、私の学校に来ている理由も知っている。

「あっっ!!美希ぃ〜!おはよう!」

「おはよう!麗佳と真菜!」
「ねぇ!聞いて!!、麗佳が好きな人できたの!」

「えっ!誰?」

私と香奈は声を合わせた。なぜなら、麗佳は男子を選ぶとすぐに落としに入るから…

次は誰だろう…

「私ね、サッカー部の真山先輩が好きになったんだ!!」

………え!?

真山先輩??

次の麗佳のターゲットは真山先輩??








麗佳も好きになっちゃったんだ…


「あはは…、そうなんだ〜。頑張ってね〜」


そう言って私はトイレに向かった。

麗佳は本当は誰でもいいんだ…
なのに、なんで真山先輩なの?

私はどうなるの?

これはもう失恋になるのを予測できるよね…

私はこの気持ちを心の中に入れておこう。

そして、もうこの気持ちを誰にも言わない…



私はそう決心した。
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