契約妻ですが、とろとろに愛されてます
「ゆず?」


柚葉の言葉に眉をひそめじっと見る。



「違うんです・・・あたしも一緒に行きたいから・・・」


金色の瞳にじっと見つめられて心臓がドキドキしてくる。



「あぁ・・・良かった まだ拒絶されているのかと思ったよ」



琉聖の指が顔にかかる柚葉の髪を優しく払う。


「それでは動けるようになったらすぐに入れるとしよう 君が逃げないうちに」


そう言って柚葉の唇に重ね合わせた。


(大きな愛で包んでくれる琉聖さん・・・あたしは幸せものだ・・・)


琉聖は柚葉に眠るように言ってベッドから出た。








その日から柚葉は琉聖が仕事に出ている間は玲子が紹介した看護師に任された。



琉聖は柚葉を気遣って寝室も別にした。



まず第一に柚葉の身体を考えてキス以上の事はしなくなった。


なんら病院と変わらない生活になったのだ。


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