契約妻ですが、とろとろに愛されてます
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「一緒に会社に行こう」


朝食を食べていると、琉聖さんが意味不明な言葉で誘い、私はキョトンとなった。


「琉聖さんの会社……?」


「それ以外ないだろう?」


私の頓珍漢な言葉に琉聖さんは口の端を上げて小さく笑う。


「だって……どうして琉聖さんの会社に私が?」


訳がわからずに聞いてみる。


「パスポート申請の写真を撮る 正月にオーストラリアに行く為に」


「本当に!?琉聖さんっ、本当?」


「ああ、冗談は言わない」


「すぐに着替えてくる!」


私はウキウキとした足取りでクローゼットに向かった。

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