契約妻ですが、とろとろに愛されてます
昨晩の甘い熱を思い出して更に胸が暴れはじめた私は気持ちをそらそうと立ち上がり窓に近づいた。
ビルの最上階とあって窓から下を見てみると、眼下の車はミニカーのように見える。
えっ……。
突然、目の前がぐらりと揺れて足元がふらつき倒れそうな私は窓に手を付いた。
咄嗟に窓ガラスに手を付いたせいでバンッという音をたててしまう。
「ゆず?」
窓に手を付いている私に急いで琉聖さんは近づくと引き寄せて抱きしめてくれる。
「眩暈しちゃった……ここのビルは高すぎるから……」
琉聖さんの腕の中ですぐに眩暈は去り、心配そうな顔を見て笑う。
「本当か?」
私の言葉を信用していないらしい。
「本当だよ?高い所は昔から苦手だったのに忘れてたの」
ソファに座らせてもらうと一息吐いた。
「ゆずは高所恐怖症か……ひとつ、君のことがわかった」
そう言われて、そういう些細なこともお互い知らないことに気づいた。
出会ってからあっという間の結婚だったからまだまだお互いを知るには時間がかかりそう。でも、知るほどに私は琉聖さんがどんどん好きになっていくはず。
「琉聖さんは高い所は大丈夫?」
「まあ大丈夫と言えるだろう 怖いと感じたことはない」
琉聖さんが怖がりなんて似合わないかも。
私はそう考えてクスッと笑った。
ビルの最上階とあって窓から下を見てみると、眼下の車はミニカーのように見える。
えっ……。
突然、目の前がぐらりと揺れて足元がふらつき倒れそうな私は窓に手を付いた。
咄嗟に窓ガラスに手を付いたせいでバンッという音をたててしまう。
「ゆず?」
窓に手を付いている私に急いで琉聖さんは近づくと引き寄せて抱きしめてくれる。
「眩暈しちゃった……ここのビルは高すぎるから……」
琉聖さんの腕の中ですぐに眩暈は去り、心配そうな顔を見て笑う。
「本当か?」
私の言葉を信用していないらしい。
「本当だよ?高い所は昔から苦手だったのに忘れてたの」
ソファに座らせてもらうと一息吐いた。
「ゆずは高所恐怖症か……ひとつ、君のことがわかった」
そう言われて、そういう些細なこともお互い知らないことに気づいた。
出会ってからあっという間の結婚だったからまだまだお互いを知るには時間がかかりそう。でも、知るほどに私は琉聖さんがどんどん好きになっていくはず。
「琉聖さんは高い所は大丈夫?」
「まあ大丈夫と言えるだろう 怖いと感じたことはない」
琉聖さんが怖がりなんて似合わないかも。
私はそう考えてクスッと笑った。