契約妻ですが、とろとろに愛されてます
「私、なんか変なこと言っちゃいましたか?」


なんで皆が笑っているのかわからない……。


「いいの いいの ゆずはそのままで」


麻奈が子供をあやすように私の頭を撫でる。


「もう……」


納得できない私は小さくため息を吐く。


「ねえ?柚葉ちゃん、彼らの中で付き合ってもいいと思う人いる?」


突然、修二さんに聞かれて私の目が大きく見開く。


「えっ……?」


「正直に言ってくれていいから」


修二さんの言葉に戸惑いながら、小さく首を横に振る。


「そっか~ お前ら、あきらめろよ」


修二さんは三人に向かって笑いながら言った。


三人はがくっと肩を落とし、私を除く女性たちに笑われた。


それからはなんとなく居心地が悪くて、私は八時頃になると帰ると言った。


皆、口々に引き留めてくれたけれど、疲れているのを理由に私は立ち上がった。


「送っていくよ」


そう言いながら、目の前に座っていた浩太さんが立ち上がる。


「柚葉ちゃんは大丈夫だよ 浩太はまだ飲み足りないだろ ほら座れよ」


修二さんが浩太さんの腕を引っ張り座らせた。
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