SS -ショート・ストーリー-


だからあたしは、決めた。

わざと彼のトラップに引っ掛かって

ちゃんと本人に言うんだ!!ってね。

今回は きっと落とし穴。

だからあたしは わざと落とし穴に

引っ掛かってやったんた。

そしたら彼はあたしを見て、一言。

「ん?珍しい人が引っ掛かった。

俺の仕掛けに気付いてたでしょ?」

さすが。
勘が鋭いと言いますか … 野生の勘?

「わざと掛かった」

「なんで?」

そう聞いてくれることを願っていたよ。

これを聞いて君はどう思って

なんてあたしに返すんだろう?

「一回で良いから最初から最後まで

授業を受けようよ。やっと隣の席が
埋まったと思ったら居なくなるし … 結構

寂しかったりするんだからね?」

君はとても驚いた顔をしていた。

遠回しに告白したみたいになってる?

いやいや、まさか。


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