青い糸【完】
epilogue
“希望の光なんて、あたしにはきっと、射し込まないと 思っていたの。”
それは間違いだった。
希望の光は、いつもあたしの目の前にあったんだ。
それに気づけなかったのは、
あたしは、目の前を両手で隠していたから。
目の前を見ようとしなかったから。
...見たくなかったから。
でもね、今は佐伯がいてくれるなら、何も怖くない。
“あの人”のことだって、きっと乗り越えられる。