私とキミの距離



「……オイ」



さっきのゆるい声からは想像出来ない、低い声。

倒れていた男の子がビクッとした。




「さっさと去れ。」



一言、そう言うと
男の子は

「は、はいぃ!」

と、慌てて立ち上がる。



「あ。あと。」



その男の子のシャツの首もとを掴むと
さらにもう一言。




「山口さんに近づいたら殺すからね…?」
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