私とキミの距離

千里が強く手を握ってくれた。

千里に引っ張られて教室に入る。


もうほとんどの生徒がいて、やっぱり私たちを一斉に見つめた。



その視線を気にしないように進む千里。


その後を俯きながらついていった。


自分の席に座る。


まだ篠田くんはいなかった。



もう、時間なのに…。



そう思った瞬間、教室のドアが開いた。