私とキミの距離
距離 10センチ
―――
……次の日。
千里に報告しようと思って
教室で千里を待っていると……
「山口さん!」
呼ばれたので振り返る。
「あ、はい」
振り返ると、そこには同じクラスの男の子だった。
「高畑の、嘘なんだって?」
「そ、そうなの……」
「昨日めっちゃビビりながら誤解だ~っていってて」
「あ、あはは」
……千里のか。
そのクラスの男の子と話してると……
「山口さん」
愛しい声に呼ばれた。