嘘と煙草と君とチョコレート
Silent Jelousy
「さくら、気合い入っとんね!
化粧バッチリじゃん!!」

私の肩を叩きながら優希が言った。


今、優希と2人で隣街に来ている。

そう、林さんに会う為に!!

2週間前、一通のハガキが届いた。

差出人は"SHIBA(シーバ)"

そして、その下にはライブスケジュールが書かれていた。


「なんだこれ?」


不思議に思い裏を見ると、
中央に見覚えのある可愛らしいイラスト、
そして手書きで小さなドラムの絵とメッセージが書かれていた。

"ライブ見に来てくれてありがとう。
また遊びに来てね。
・・・ヨッシー"

「ヨッシーって幸樹のヨシ!?まじで!?」

郵便受けの前で叫んだ私を、
通りすがりのおばちゃんが見ていた。

掌で口を押さえつつも、
あまりの嬉しさに顔がにやけてしまう。

見覚えのあるイラストは、
あの時のアンケート用紙に書かれていたものだった。
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