嘘と煙草と君とチョコレート
そんな話しをしたら、
林さんはクスクスと笑った。

「そんな昔からかい!!

・・・まっすぐピンと伸びない?
ちょっと正座してみて。」

「あ〜、いいけど。」

私はできる限り背中をピンと伸ばして正座をした。


もう既に背中がつりそう。

「ってか、うちらこんな真夜中に何やってんの?」

時計を見ると、もうすぐ2時。

世界中探したって、
今この瞬間に"正座講座"を受けてる人は私以外いない筈。

「いいのいいの。
ほら、もっと胸張って、お腹ひっこめて!!」

そう言いながら林さんは私の背後にまわって、
私の腰に手を当てた。
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