東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「羨ましいです…」


「…お前は深窓の令嬢だったからな…でも、お前を閉じ込めて置きたかった中尊寺財相のお気持ちはわかるよ…」



「えっ!?」



「…世界は…美しいだけじゃない。醜い部分だってある」



「私は全て見たいです。美しいだけじゃない世界も征史さんが見せてください…」




「椿…」



「お願いします…」



「わかった…」






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