東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
19幕 片恋ノ恋情

ー千愛sideー

御堂さんは私の唇を強引に引き離し、ソファーから立ち上がった。


「…俺は千愛さんの思い人の代わり身ではない!本気で相手を想うなら…その想いを貫け!!」


「御堂さん…行かないで…」



私は御堂さんの右腕を掴んで引き止めた。



「怒ったなら…謝るわ…ゴメンなさい…」


「・・・俺に謝らないでくれ…」


御堂さんは眉間に皺を深く刻み、困惑していた。



「…椿に瓜二つな千愛さんにそんな風に謝られたら…俺はどうしていいのか…分からない」



御堂さんは私の掴んだ腕を頼りにそっと…抱き締めてくれた。



「…椿には冷たい事ばかり言ったし…して来た…それでも…椿は…俺だって本当は…」






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