東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
人の力によって神と天使たちは…地に堕ちたのか…


人の歴史も争いばかりだなーーー・・・



争いを繰り返して…人は進化して来た。



樋川は俺に携帯電話を貸してくれた。


千愛さんと同じスマートフォン。


樋川から丁寧にスマートフォンの使い方を教わった。



樋川が帰り、俺は一人で海里の帰宅を待つ。



千愛さんがそっと俺に渡してくれた紙切れを見つめる。



俺はその番号が何か理解出来なかった。
しかし、スマートフォンを手に入れ、初めてその番号が携帯番号だと知った。



俺は彼女に電話を掛けた。



「もしもし…千愛さん?」


ーーー貴方は…征史さん?



「すまない…今…大丈夫か?」



ーーーうん…今…移動中だから・・・
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