嘘と微熱と甘い罠
さっきまで笑ってたのに。
今はもうそんな笑いはなくて。
相良がゆっくりと指先を伸ばしてくる。
なんなの、ねぇ。
相良、なに考えてるの?
ドクン、ドクンと心臓が波を打つ。
身体の奥から何かが沸き上がってくるような。
そんな変な感覚が。
私の体温を上げていく。
「…ッ…」
ゆっくり伸びてきた指先は。
なぞるように唇から首筋を這っていく。
そして。
相良の視線は真っ直ぐと。
私の中の何かを見透かすように。
痛いくらいに突き刺さる。