先生、教えて。
内心叫びながら走り続けていると
「二菜っ」
後ろから低いが透明感のある声で呼び止められた。
二菜はすぐに誰か分かり、笑顔で振り向く。
「翼。おはよ!」
黒縁メガネに色白の優しい顔がそこにはあった。
安心して駆け寄る。
「どうした?
何かすごい急いでるみたいだけど」
うわっ。
内心焦りながらも平静を装って返す。
「ちょっとストレス発散。
それより文集のこと聞いた?」
「うん。
二菜と組めてすごく嬉しい」
「あたしもっ。
翼の書くお話、好き」