先生、教えて。
あたしがしっかりノートをとってるか確認するため。
そう続けようとして、慌てて口をつぐんだ。
翼が八代との同居を知らないことを、今更のように思い出す。
言うべきだろうか。
そんなことを考えていると、翼は眉を寄せて首を傾げた。
「あれは?」
「ううん、何でもない」
「そう?
でも、二菜が担任の話をするなんて珍しいね。
嫌いで話題にもしたくないんだと思ってた」
見つめられ、ドキリとした。
今までにない、真剣な…少し怖いほどの眼差し。
翼、どうしちゃったの?