生きたくなんてなかった
第二章



入院して3ヶ月


もうこの頃には、家族は死んだんじゃないかって思うようになっていた。


病院で寝ていたということは、事故に巻き込まれたと考えるべきだし、

俺の中にある家族との思い出は旅行に行ったというのが最後だった。


つまり、その帰りに事故にあって、俺一人が生き残った。


そう考えるようになっていた。


その結論に達したとき、発作の時に見ていた夢が鮮明に思い出せるようになって、



あー、やっぱり俺は…



そう思った。



だから俺は聞いたんだ。


医者に


「俺は交通事故にあって、父さん達は死んじまったのか?俺だけが生き残ったのか?」


と。







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