生きたくなんてなかった

2





1週間


紀本はあの日から1週間生きた。


余命宣告されて生きることを諦めていた彼女は、亡くなった前日に


「生きてて良かった。」


そういって眠った。



もう、目をさますことのない、永遠に…



遺品は俺と要人に、そう紀本の両親に言われ、紀本が書いていた日記を渡された。


毎年、紀本の命日の日だけそのノートを開いて、読む


それを恒例にしていた。






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