お前は僕の所有物…【BL】
「もう大丈夫だよ」
「薫は?」
「打撲に切り傷擦り傷が多いね」
「やっぱり…」
「うーん…
こういう言い方もやなんだけど、
この子、まだ親に愛されてないの?」

親に愛されてない…
そうかもね…薫はまだ親の愛を知らない

「いや、今回は集団暴行だよ…」
「ツイてないね…精神が崩れるよ…
このままだと…ね…」
「そういや、
水野は治せなかった病気ねーの?」
「あるよ」

呆気なく答えた水野の目は
申し訳なさそうな顔をしていた。

「僕がまだ高校生の時にね……」

水野は、もう客が居ないからと
僕と田中を医務室に入れた。

そして、僕に過去の話を聞かせてくれた

どんな話でも泣かない僕が
ホロリと涙を流す程…その過去は辛かった

「咲夜…春っていう友達が居るんだ
今日来てるよ!」

『詳しく話が聞きたいなら屋上に行きな!』
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