僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「うん、元気やけど・・・
どうしたん突然?」


「おばさんはいるか?」


「えっ!? いや、今日は出掛けてるけど」


「そうか・・・困ったなぁ・・・」


「なに? お母さんに用?」


「ああ、うん。 なんかこの前お袋が
ここへ来た時に手帳を忘れて帰ったみたいやねん」


「手帳?」


「うん、俺もどんなんか知らんねんけど、
大学ノートよりは小さくて、赤色らしいねんけどな」


「大学ノートより小さくて、赤色・・・
ちょっと待ってて、見て来るから」


「おう、すまんな」


そう言って弥夜は二階へと上っていた。


この人がホンマにあの従兄のお兄ちゃんやとしたら、
彩菜と付き合ってた人・・・


「上がって待っててもええかな?」


兄と呼ばれる男性は、家に上がろうと靴を脱ぎ始めた。


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