僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
俺は最近ここへは来てなかったけど、
彩菜はたまに来てるみたいだ。
何か合った時は必ずここに。


だから今日もきっと・・・


その時、河原の土手に人影が見えた。


「彩菜?」


柊哉がその人影に近付いてみると、
そこには雨に打たれながらポツンと座る彩菜がいた。


彩菜・・・


柊哉は持っていた傘をそっと彩菜の頭の上に覆った。
すると彩菜はゆっくりと後ろを振り返る。


「柊哉・・・?」


「何してんねん」


彩菜はまるで狐につままれたような顔して、
目を丸くし驚いている。


なんて顔してるねん、おまえは・・・


「風邪引くやろ?」


まさか俺が来るとは思ってなかったんやろう、
彩菜は驚きに思考回路が停止している。


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