僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「柊哉・・・」


彩菜の目から涙がこぼれ落ちた。


辛いのは今だけ・・・だよ、柊哉。


今を我慢すれば、きっと楽になる。
後で長く苦しむより、今一瞬を我慢すれば、
楽しい未来が待っている。


いつか笑って話せるよ、今の私たちを・・・


彩菜はまるで自分に言い聞かせるように、
そう心の中で呟いた。


『彩菜、大好きやで』


ありがとう、私を好きと言ってくれて・・・


でも、柊哉・・・
私たちはもう、お別れだね・・・


彩菜は持ってきた和菓子を玄関の下駄箱に置くと、
そっと家を出て行った。


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