僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「それで彩菜? なんで家の中で白無垢?」


「えっ? だって私たち当分結婚式は挙げないからさ、
形だけでもと思って」


「いやだからって、白無垢を着る必要はないでしょう?」


「一応、挨拶の時は白無垢って決めてたから」


「だからって・・・」


「いいでしょ~別に・・・」


彩菜は口を尖らせた。


「まぁ、それはいいとして、
あんた達は本当にここに住むの?」


「はい、ここに住みます!」


すると彩菜の横で立っていた柊哉いきなり正座し、
「よろしくお願いします」と、頭を下げた。



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