ルーツ
「平野さん!いや、あえてこう呼ばせてもらいます。
平野警視!こんなとこでたそがれていて大丈夫なんですか?」




彼女自慢の長い髪を振り乱さんばかりに
中村巡査はなおも言葉を続ける。



「ここでこうしている間にもあの二人に危機が迫っているかもしれないんですよ!
それなのに平野さんはよくここでまったりと座っていられますね!」


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