ハツコイ*

*下僕の仕事

「ちょっ」


「ジュース。」


「え?」


「ジュース買ってきて。」


「はぁ~!?!?あんたふざけてんの!?
ジュースなんて自分で買って来なさいよ、
ガキか!!」


かぁっと熱くなるアタシの
くちびるに長いひとさし指があてられる。


「言葉遣い。悪い。」


指があるせいでしゃべれない。


「わかってる?真姫は俺の下僕なんだからね?
そんな態度でいいと思ってるの?
あと、俺の名前あんたじゃないんだけど。」


さっきは七瀬さんとかゆってたのに


こういうときは呼び捨て!?!?

指がおろされ口が自由になる。


「じゃ、じゃあなんて呼べばいいのよっ..」


「んーご主人様か一ノ瀬様か蓮様か....」


「却下。」


「じゃあ蓮でいいよ、蓮で」


「....。」


「返事。」


「...はい。」


「いいこいいこ」ニコッ


蓮の顏が迫る。



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