ハツコイ*

*差しのべられた手

や、やっと仕事おわった....


時計は夜中の二時半をまわっている。


うわー、もうこんな時間.....


ふらついた足取りで家に帰る。


「真姫ちゃん」





暗闇でまったく見えない。


「誰?」


「俺だよ~マサト、覚えてない?」


マサト...なかなか別れてくれなくて


別れるなら死ぬとか言われて面倒だった覚えがある。


「どうしたの?こんな時間に。」


「俺たちやっぱヨリ戻そうよ?俺真姫じゃないと
だめなんだ...。ね?戻そう?」


「嫌よ...」


こういうことはよくある。


アタシに恨みもって脅してきたり


ヨリを戻そうといってきたり


単にナンパだったり....


「なんで?俺のコト嫌い?ねえ!!」


ちょっ!!


マサトに腕をつかまれる


「な...にすんのよっ!」


「戻してくれないなら....」
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