TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~
2nd trick

振り回されて…





*凜side*




「ゔあぁぁぁー。」




「大丈夫?顔、ムンクみたいだよ?」




やっとのお昼休みでうめき声をあげる私に杏は心配して声をかけてくれた。




ん?心配してくれてるのか?
バカにしてるのか…?




「つ、かれた…」




今日の朝、家を出ると新久 春が門にポストによっかかって私を待ち伏せていた。




「おう、はよ。行くぞ。」




行くぞって…




当たり前みたいな顔して言わないでよ…




新久 春は学校で人気があるだけあって隣を歩いていると女子たちの視線が痛い…




「え?春様の彼女?」



「春様彼女いるの?!」



「あの程度の女が彼女なの~?」



聞こえてるよ…



私はできるだけ体を小さくして新久 春にばれない程度に距離を離して歩いた。



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