TRICK of FATE ~キミと出会えたコト~

「似てる...」




私は呟いた。




「まあ...一卵性だからな。」




初めて知った...




やっぱ違ったんだ...




私はホッと胸を撫で下ろした。




......ぎゅ。




不意に春はまた私をぎゅっとした。




「俺、もう凜以外あり得ないから。この気持ちにウソなんか１つもない。ぜってぇ離さねぇ。」




その言葉に私は嬉し過ぎてまた泣きそうになった。




私、さっきから何回泣いてんだろ。




悲しくて泣いたり、嬉しくて泣いたり。




でもね、春。




私、嬉しくて涙が溢れたのなんて初めてなんだよ。




「凜...マジ、...好き。」




春は私のおでこに春のそれをくっつけて言った。




鼻が触れそうな近さ。




「うん、私も...好き。」




互いの唇が触れた。