記憶のパズル-あなたの温もりを頼りに-



「んっ…」



この温もりだ





「朱音、二度と俺のこと忘れるなよ?」




「うん…」




「俺、寂しかった」




「柊ちゃん…」




「朱音」




柊ちゃんが大好きだよ。



悠哉のことはちゃんと好きだった。

あんなあっさりと告白を受け入れて

軽い女みたいだったけど、

ちゃんと好きだった。



でもそれ以上に


思い出せないはずの柊ちゃんが大好きだった


だから思い出せたの


< 85 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop