一日で君を好きになる
PM
それから、私達はアイスを食べたり、クレープを食べたり、体育館で3年生の劇を見たりして…二人で過ごした。

さっきの早瀬君の一言で、完全に調子が狂った私は、早瀬君が私に笑いかけてくれるたびに、恥ずかしくなって、ぎこちない笑顔しか向けられなかった…。

「腹いっぱいやな!」

「うん。そうだね」

もうすぐ、文化祭一日目が終わろうとしている…。

今、私達がいるのは屋上。

朝、早瀬君が私に告白してくれた場所だ…。

なんか…最初は戸惑ったけど…一日、あっという間だったな…。


秋の涼しい風が吹いた。

私達の髪を優しく揺らすそれを感じる。

二人で屋上のフェンスから見える景色を眺めた。

チラッと早瀬君を見ると、早瀬君は切ない表情を浮かべていた。
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