tender dragon Ⅲ

――――――
―――――――…

「兄ちゃんの負けー!」

「あはは、罰ゲームだっけ?」

ほら、やっぱり希龍くんは勝つことよりも楽しませることを優先した。

15分くらいみんなでサッカーをして、ゴールを多く決めたあたしたちが勝った。


「じゃあジュース奢ってあげる。みんなで一緒に買いに行こう」

「やったー!」

コウくんは希龍くんの後をついて歩いていく。だけど、ヨウタくんはついていかなかった。


「ヨウタ?」

「おれ美波と待ってる!」

「え?」

あたしの手をギュッと握ってベンチの方へと歩き出す。

「わっ、あ、希龍くんごめんね!ヨウタくんと座って待ってる!」

「分かった」

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