好きになったのは、一匹狼でした。



梶野くんと見つめ合ったまま数十秒。


すると、いきなり視界がはっきりしたと思ったら、


彼に眼鏡をかけられていた。




「か、梶野くん!?」


「………帰る」



それからは何故か顔を反らした梶野くんが、


一言だけ残し、そのまま教室を出ていってしまった。




なに、あれ。


今日の梶野くん、やっぱり変。






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