Only One──君は特別な人──
「誓いのキスは人前で盛大にやるもんじゃないから。ましてや教会ですることじゃないでしょう?」

「じゃあ、今だったら誓いのキス盛大にやらせてくれる?」

「いや…。でもここ外だし。誰が来るか分かんないし…」

そもそも、誓いのキスを盛大にやる。その意味が分からない。日本語として成立してるの?

あたしがごちゃごちゃ考えていると、貴広が真剣な目をして口を開いた。


「──もえ、愛してるよ。いつまでもオレのオンリーワンだよ。ずっと側にいるから」


そう言って、貴広はあたしの肩に手を置いて、顔を近づけきて唇が触れそうになった時、


「オレの気持ちは変わることはないって、盛大に愛の誓いのキスさせてもらうよ?」


“男”の顔をして色気を放った貴広に逆らえるハズもなく、

あたしはコクンと頷いていた。


そして、クリスマスツリーに見守れながら、

あたしと貴広は盛大に永遠に変わらない愛の誓いのキスを何度も何度も繰り返していた。



「Only One──君は特別な人──」・完



読んで下さった皆様へ

のろのろ更新の中、作品を読んで下さった方、本当にありがとうございました!

おかげで完成させることが出来ました!!

また機会があればお会いしましょう  市川はな 9月6日!

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