八神 零


数人の女子が怒るのは、今日の朝。

親しげに八神と話した事にある。



「……」

「あれ?もう喋る気力なしかぁー」

「あーあ、火傷の後残っちゃうね?」



クスクス笑う女子達は火を止めると細井の焼けた腕を引っ張った。



「イ゛っ」

「これ、おまけ」



そうして、近くにあった塩を火傷に塗りたくる。


ジワジワ染み込む塩に裂かれるような痛みが腕を突き抜けた。


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