八神 零


「……何で?」


鍵の事を不思議に思い八神の背中に聞くが、返事はない。

ピアノの前にあるピアノ用の黒い足に赤い座蒲団がついている椅子に座る。


「ピアノ…弾けるの?」


返事がないから仕方なく、リーダーは八神に違う質問をする。



「なあ、細井って、何?」


鍵盤を見つめている八神は冷たい声で言った。



「え…?」

「ああ、言い方が悪かった?細井を苛める理由は何?お前が知っている細井を教えて」


< 68 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop