君の目線の先に



今年は運がいいことに、天気予報は晴れ。


今までずっと、七夕は曇りか雨だったから、これは見るしかないよね。






それにしても、夏になるというのに外はくらい。

さっきまでは住宅街を歩いてから何とも感じなかったけれど。


この暗さにはさすがに怖くなる。



そしてこの暗さは、私たちの心を不安にさせた。


ただでさえ、受験生で気が重いのに。


真っ暗で、先が見えない中、私たちはもがいてもがいて、うっすら見える希望の光だけを頼りにここまで来たのだ。



私だけかもしれないけど。
ちょっぴり景色と現実が重なって寂しくなった私はため息が出る。



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