初恋が実るとき・前編~あの夏を忘れない~
初めて
「懐かしいなぁ」

子供のころ
おばあちゃん家に泊まると
使わせてもらった部屋がある

またそこを借りることにした




森に囲まれた木造平屋のおばあちゃん家

何処の部屋も窓が大きくて
いーーぱいの風が入ってくる家だった



この部屋も大きな窓があって
外の景色がまるでポスターのようだ


夏の音
セミの声が窓から聞こえている








あたしは荷物を広げ寝転がった





すぐに携帯を取り出す




だって今日は
まもるさんにメールしてないの






『無事に退院したよ、おばあちゃん家に着きました』



「送信っと」






メールを送信しただけでドキドキする
返事早く来ないかな♪





「優香ちゃあん!」


外からおばあちゃんの声がした



携帯をポケットに入れ
庭に出てみた



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