second story

1番辛いのは…

「惜しかったね、超僅差だったのに」

「ううん、あたしと違って清水さん本気で燃えてたから」

友人たちの協力もあったし、自分なりに頑張ったつもりだったけど、結局ミスコンは準優勝に終わった。

「ね、それよりマイ見てない?」

「いや、朝は一緒に来たんだけどね。何か最近あの子元気なくない?」

「サヤカもそう思う?何かあったのかなぁ」

「探しにいこっか。今日はもう予定ないでしょ?」

「うん。ナオキさんも急な用事で来れなくなっちゃったし」

「じゃあカナは南校舎の方回ってくれる?別れて探した方が効率いいし」

「りょうかい。見つけたらメールするね」

サヤカと一旦別れ、あたしは南校舎に向かう

マイ、ホントにどうしちゃったんだろ…

「あの…高崎、ちょっといいかな?」

クラスメイトの木下くんに声を掛けられた。

「んー?なあに?」

「ミスコンの景品、渡し忘れがあったみたいで。体育館裏に来てくれるか?」

「うん、いいよぉ。体育館裏ね」

少し予定を変え、あたしは木下くんと体育館に向かった。
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