大好きなんだよ!!

勇雅Side




―…ほら、まただ。



オレが話している横で遠くを見つめてる。


オレの声なんて聞こえてないって目をしてる。



―…結構、そういうの淋しいって知ってた?



だから、オレのこと思い出してほしくて名前を呼ぶんだ。



「…瑛未ちゃん?」


できるだけ冷静をよそおった声で。



1秒でも早く、長く。


オレの方を見てほしいから。




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