大好きなんだよ!!
今だけ私も―…
今だけは、ずるい女になってもいいよね?
「…高橋くん。」
高橋くんの体を正面から、私の腕が抱きしめる。
「……瑛未?」
「おせっかいだけど…チカさん、浮気してるよ?」
「………チカ?」
まだ意味がよく分かっていないかんじの高橋くん。
その高橋くんを精一杯の力で抱きしめる。
「…さっき見たもん。勇飛さんって人と二ケツしてたところ。」
「……勇飛……?」
自転車の後ろに乗っていたチカさんは、勇飛って呼んでた。
あの声が、すごく耳に残ってるから間違ってはいないと思うんだ。
私の言葉を聞いた高橋くんの顔を見ると、胸がしめつけられた。
―…私、最低。
好きな人の傷付いた顔が見たかった訳じゃないのに。
高橋くんを、傷付けたかった訳でもないのに。
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