大好きなんだよ!!

勇雅Side




―…うわ、すげー雨。


普段なら、まだ明るい空も今日は雨雲に隠れて真っ暗。



「勇雅ー傘持って来た?」


「おーオレ、いつも置き傘してるから。」



『いいなー』と夏生が呟く。


早く帰ればいいのに、オレと夏生は学校に残ってうろうろ。


すると、気付いたらこんなに大雨が降っていたという訳だった。



「じゃ、オレは帰るから!」


雨の中、カバンを傘代わりにオレの前から走り去る夏生。



「おー!また明日なー」


と夏生を見送った後、オレも傘をさして歩き始めた。



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