深淵に棲む魚


 絵を描いている間、祈祷師は世の理について娘に説き、いつの日かきっと幸せが訪れると諭しました。

 言葉が通じているのか、娘は熱心に耳を傾けておりました。



 やがて裾の長い娘の姿絵は完成し、祈祷師は立ち上がりました。


「あなたを逃がしましょう」








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