gardenquartz 小さな楽園
けたたましい不快感な音を鳴らし、放送が始まった。

『私はジョナサン・バンクだ。このゲームの主催者だ。残った人数もほんの数人になってしまったので、ここからは死亡宣告の個人名を読み上げる。』


キャットと修利は岩を退けながら、聞いていた。
ディーンは密かに本部から出ている所で聞いた。
そして、俺と碧さんは目的地に走りながら聞いた。


『ジェシー・ルー。ベラ・カッサンドラ。マーニー・スミス。…………。以上だ。』
ジョナサンは10数名の名前を読み上げ、放送は終わった。


ジェシーとベラの名前が読み上げられた時、キャットは小さな悲鳴を上げた…。
修利はキャットの背中を優しく撫でて慰めていた。
そして、ついさっきまで話をしていた人物が死ぬ事がとても、奇妙と言うか、複雑な気分になった…。


ディーンは溜め息をついた。
その溜め息は安堵の溜め息か悲嘆の溜め息はディーンにしか分からない…。


碧木はマーニーが死んだことに驚いた。
あの兄妹の片割れでも倒せる人物が居るとは思わなかったからだ。


俺は修利やキャットが残っている事に少し、否。かなりホッとしていた。


まさか、ジェシーとベラがキャットの仲間だとは思わなかったからだ。



アーサーは無表情で聞いていた。
何も感じないからだ。
足元は真新しいブーツを履いていた。
側には、SPが息絶えて横たわっていた。
アーサーはブーツが気に入らなかったらしい。

少し履き心地を確かめてから、たっぷり水を含んだ土の森の中へ消えて行った……。







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