掟破りな彼女。~甘々な先輩と、意地っ張りなあたし~


「人の恋愛観なんて一人一人違うの当たり前だし、あたしが先輩にとやかく言う権利なんて無いのに失礼なことばっかり言ってごめんなさい」


「えっと…凛ちゃん?」


「はい」


戸惑ってるような先輩の声に顔を上げると、


ーぎゅう…っ


「…謝罪の言葉より、『先輩が好き』って言って欲しいな…」


ふんわり抱きしめられて、頭の上から先輩のとてつもなく甘い声が聞こえてきた。


「…え、っと…」


こういう時ってどうするべき?


でも、雰囲気に流されて『好き』って言ったらダメなことだけは分かる…っ









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