もし僕がロボットになっても
琴美が中学にあがる頃に、琴美はいじめに合う。自分がされて嫌なことは人にするなと、そんな母に教えられた。だから琴美は人に対して、いじめをしたり、言葉を振り回したりすることがなかった。琴美の母はなにかにつけて琴美を自慢の娘だといった。

いじめられていても、あなたは強い子ね。
勉強できていい子ね。

そんな言葉ばかりをかける一方で、琴美の感情は理解しなかった。
学校に行きたくないと言うと母親は無理にでもいかせた。
自分の世間体のために。友人の母親がこどもにお弁当をもたせずに学校に来たことがある。
普通ならほうっておくだろう。
しかし、母は自分の世間体のため、他人の子供の弁当までわざわざつくって琴美にもたせた。
それは優しさではなく、他人が自分をどう見ているかを重要視するための母のエゴでしかなかった。
琴美の居場所はどこにもなかった。
学校でいじめられたことで、深い人間不信に、陥った琴美は自宅でふるまうみたいに、他人の顔色を伺いながら友達に接するようになる。

だけど、それが琴美にとっては、友人が冗談混じりに言う言葉が、他人にとっては当たり前の笑い声がいつも深く胸をつきさしていた。

何かにつけて自分を否定する言葉には耳を塞ぎたくなる。友達や他人がいう何気ない冗談が笑い声がまるで自分を否定するように聞こえていた。

友人との関係はぎくしゃくするばかりだった。
どうしてこんなに悲しんでいるのにあなたは平気な顔をして笑っているの?

そんな疑問だけいつまでも頭をぐるぐる回っていた。






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