三次元男子、攻略法。

「そんなのとは何さ、そんなのとは。恋愛ゲームをバカにしちゃいけんよ」




あたしはスマホの画面に映る年上数学教師こと、松崎海人(マツサキカイト)をうっとりと眺める。




「あのね、そんな二次元の世界に夢持ってちゃダメ。現実見なさい。ほら」




そう言ってなっちゃんはあたしの頭を掴むと、グリンっと回す。




そして、目に映る“三次元”の男子たち。




「やめろやめろ。せっかく海人先生で目の保養をしたのに、こんな三次元の男子なんか見たら目が腐れ、」




「ちょっ!!ばか!!」




あたしの口をなっちゃんがガバッと塞いだが、時すでに遅し。




あたしの言葉を聞いた男子たちが、一斉にこちらを睨む。




「す、すみませんねぇ。この子ちょっとここが弱くて」




あたしの頭を指さしながら、なっちゃんが苦笑いで男子たちに弁解する。





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