三次元男子、攻略法。

そんななっちゃんはお構いなしに、あたしはもう何度目かの物語をさっさと進めていく。




出会いは、入学式─────・・・




担任になった海人先生を見て、あたしは一目ぼれする。




『中山美緒』




「は、はいっ」



『ははっ、いい返事だな』




そう言って海人先生はクシャっと笑う。




その笑顔に、ノックアウト。




「その様子だと、セリフとかも言えそうだよね」




ぼそりとつぶやいたなっちゃんに、




「当たり前じゃない」




と返すと、今度はガチでドン引きされた。




< 6 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop