秘密のお姫様【完】



「あたしの隣に居るのは、あたしの彼氏の羽坂悠斗(ハサカ ユウト)よ」




羽坂君って言うんだー。それで莉麻の彼氏さんねー‼





「へー、彼氏さんなんだ〜‼………って、え⁇ええええーーー⁉」




突然あたしが叫んだから逸輝に思いっきり睨まれる。





って、そんなのはどうでも良くて。





カミングアウトするのが、いつも突然過ぎなのよ莉麻‼





「…………そんなに驚く事⁇」




莉麻が呆れ気味に聞いてくるけど、充分驚きます‼←(そりゃそうだby作者)





「……だって、だってぇー‼」




あたしはひとりでパニック気味。





「よろしくね?成宮さん」




そんなあたし達のやり取りを見ていた羽坂君はにっこり微笑んで挨拶してくれた。





「……莉麻、何も言ってなかったんでしょ?」




「瑠奈ちゃんのこの様子じゃあ、なあんにも言ってなかったねー」




「ちゃんと後で説明するからとりあえず落ち着いて瑠奈」




莉麻になだめられ、あたしは深呼吸して落ち着く。





「こちらこそ、よろしくね羽坂君」




……莉麻、ホントいつの間にイケメンな彼氏作ってたのよ。





「さすが幼なじみ」




「瑠奈の扱い方は1番分かってるもの♪」




「…………」




美那の褒め言葉に莉麻は得意げに言う。





あたしは呆れてもう何も言えません。





それにしても羽坂君、凄く優しそう。




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